欠けた印鑑 修復

欠けた印鑑の修復ってできるの?

落としたり、硬いところにぶつけたりすると印鑑のフチが欠けてしまうことがあります。
欠けた印鑑で捺印すると、欠けた状態の印影になってしまいます。

銀行印などそのまま使えると言いますが、縁起も悪いような感じがした場合は、改印することをオススメします。

欠けた印鑑の修復

欠けた印鑑の修復の方法ですが、印影をとり、彫り面をすべて一度削り平らにし、そこへ改めて印影彫刻をします。
ただ、注意しなくてはいけないのは、印影からまったく同一の印影彫刻を行うことは、印鑑の偽造になりますから、法令上行うことができないのです。

つまり、改刻(再彫刻)した印鑑は、そのまま使うのではなく、改印、つまり改めて実印登録や銀行印として登録する必要があります。

木製印鑑が欠けた場合

木製素材である拓などの印材の場合、朱肉の油分で長期間のうちには劣化します。
そのため、改刻(再彫刻)は行うことができません。

木製の印材で作られている印鑑の場合は、新しく作るしか方法がないようです。
また、実際修理できたとしても、削り直してからの刻印は8千円程度〜になりますから、新しく購入した方が安く済むということになります。

象牙や水牛などでも、深く縦にヒビが入ってしまっている場合や劣化している場合など、改刻(再彫刻)ができないこともあります。修理を行っている印章店に相談し、見積もりを取ってから修理依頼した方がよいでしょう。

昔の象牙で質も良い、先祖の想いのある印章だから、ということでしたら修理して使うのも良いでしょう。